割賦償還金の繰上返済について
ここでは、割賦償還金を繰上返済した場合の住宅ローン控除について取り上げます。
割賦償還金の何年分かを繰上返済したことで償還期間が短くなるということはよくあることですが、この場合、今まで受けていた住宅ローン控除はどうなるのでしょうか?
住宅ローン控除の要件には、「契約で償還期間が10年以上の割賦償還の方法で返済することになっている借入金や、賦払期間が10年以上の割賦払の方法で支払うことになっている債務である」というようなものがありますが…
繰上返済と住宅ローン控除の要件
繰上返済をしても住宅ローン控除が受けられるのかどうかというのは、繰上返済後も「償還期間が10年以上の割賦償還の方法で返済することになっているもの」という要件に該当するかどうか次第であるといえます。
つまり、契約で10年以上の割賦償還の方法で返済することになっている借入金を、その年に繰上返済したとしても、「償還期間が10年以上の割賦償還の方法で返済することになっているもの」であれば、その年の12月31日時点の実際の借入金の残高を基にして住宅ローン控除の適用が受けられます。
一方、繰上返済により、「償還期間が10年以上の割賦償還の方法で返済することになっているもの」の要件を満たさなくなったときには、その満たさなくなった年以後は住宅ローン控除は受けられないということになります。 |